ラオス基本情報

ラオスの国旗

国旗

現在のラオスの国旗は、1975年のラオス人民共和国成立時に制定されました。

赤は自由と独立を求めた戦いで流された血を。青は国の豊かさをとメコン川を。

そして白い丸はメコン川に昇る満月を表しています。更にこの白丸は、共産主義による国の統一、国民の団結をも意味しているのです。

白地に丸は日本のデザインとよく似ていますが、特に日本にちなんだ意味合いはないようです。

ラオス国旗

ラオスの首都

首都

首都はビエンチャン。日本語ではヴィエンチャンと表現することもあります。

ここはラオスの政治、経済の中心です。一方で、街全体が世界遺産に認定されている、北部にあるルアンパバーンは観光の中心となるでしょう。

東京、バンコク、シンガポール・・・アジア各国の首都と比べると、高層ビルも殆どなく、広々とした都です。「何もない首都」などど言われることもありますが、こんなに美しい景色がある首都なのです。ちょっと高台に登れば、青い空の下に遥かかなたまで続くこの景色。美しく壮大です。

ヴィエンチャンは仏教国らしく「白檀の都」の意味があり、数々の寺院や仏塔が残ります。また「月の都」と呼ばれることもあり、これはメコン川に昇る美しい月を表しているのでしょう。

人口は約90万人(2019年)で、日本なら千葉市や北九州市くらいの人数となります。

ビエンチャン

ラオスの面積(位置)

面積(位置)

面積は236,800km2で、日本の約60%ほど、本州と同じくらいの面積です。

インドシナ半島の中心部に位置し、周囲を中国、ミャンマー、タイ、カンボジア、ベトナムに囲まれ、ASEANで唯一、海に面してない内陸国です。

国土の殆どが山岳地帯と高原であり、首都ヴィエンチャン周辺とメコン川流域を中心に平地が広がっています。

山と川の多い地形はどこか日本と似ていますね。首都ヴィエンチャンと、街全体が世界遺産に認定されているルアンパバーンは340㎞も離れていて、バスや車なら10時間前後は見ておいて方がいいでしょう。飛行機なら40分ですから、あっという間ですね。

ラオスの地図

ラオスの人口

人口(平均年齢・平均寿命)

ラオスの総人口は約690万人(2019年)、日本のだいたい18分の1です。都道府県で比べれば、埼玉県が730万人でいちばんい近い人数となります。

平均寿命は約68歳(2019年)、1989年は53歳だったので、たった20年で15才も伸びているのが分かります。これは食生活や医療の発達が大きな要因でしょう。

そして平均年齢は約23歳という若さ、これはASEANの中でカンボジアの26歳よりも若い国となります。

ちなみに日本人の平均年齢は46歳、世界の平均も29歳ですので、日本が超高齢化なのがよく分かります。

それにしてもこのラオスの圧倒的な若さは、これからも益々ラオスを成長させる大きな力となるのでしょう。

ラオスの平均年齢

ラオスの民族

民族(分類)

半数以上がラーオ族ですが、その他にもモン族、ヤオ族、アカ族など、様々な民族がいてその数は49民族と数えられています。これらの民族は以下のように大きく3つの分類ができます。


ラオ・ルム(低地ラオ人)

ラオスの全人口の70%を占め、メコン川流域の平地に住む一番中心となっている民族。ただし先住民ではなく、平野や高原に移住し人口を増やしていったタイ族系の民族です。

現在では、政治、経済、文化を牽引し、ラオ・ルムの話す言葉こそがラオス語(国語)とされています。


ラオ・トゥン(丘陵地ラオ人)

ラオスの人口の20%、元々は先住民族だったが、後から入ってきたラオ・ルムに追いやられて、山腹に住むようになりました。

カンボジアでは90%を占めるクメール系の民族で、皮膚の色、頭髪、顔出ちなど、特徴がよく似ています。


ラオ・スーン(高地ラオ人)

ラオスの人口の10%、標高900mを超える山岳地域に住む民族。19世紀以降に中国南部やベトナムから移住してきた、ラオスで一番新しい民族です。

モン族やヤオ族が多く、中には文字を使わない民族も含まれています。

ラオスの民族

アジアで最も美男美女の多い国

アジアで最も美男美女の多い国

私たちはタイ、カンボジア、ベトナム、ラオスで活動をし、プライベートを含めても、多くのアジア各国を訪問してきました。

その中で、私が思ういちばん美男美女が多いのはラオスです。日本人にもかなり近い顔立ちってこともあるのでしょうが、本当にかっこいい男性、美しい女性がたくさんいるのです。

ラオスの美男美女

ラオスの衛生面

清潔な国

東南アジア、発展途上国と聞くと、どうしても不衛生な印象は拭えません。そして実際に道はゴミと泥だらけ、虫が湧いていて、悪臭が漂う国や地域も少なくありません。

しかし同じ途上国でも、ラオスの首都ヴィエンチャンに関しては、かなり清潔な印象があります。初めて行った時も「なんてきれいな国なんだろう」と驚いたものです。道路が広々としていて、とにかくゴミが落ちていません。

人々の身なりも清潔感があって、おしゃれに気を使ってるのがよく分かります。先日もたくさんの大学生がボランティアで道路と街路樹の掃除をしていました。清潔な国ラオス、これも大きな魅力の一つです。

ラオスの衛生

ラオスの宗教

宗教

日本と同じ仏教徒が60%以上と数えられています。

ただし、日本は大乗仏教という「お釈迦様の教えで、全ての人が救われる」という考えに対して、ラオスの仏教は小乗仏教。正式には上座部仏教と言い「戒律を守り修行したものだけが成仏できる」という考えです。

よって修業をしない一般の人は、お釈迦様、仏教、僧侶を敬う気持ちをとても強く持っていて、人生の節目、出産、進学、卒業、入学、就職、結婚など、何につけてもお寺にお参りに行くのが一般的です。

ラオスの宗教

そしてラオスの宗教によくアニミズムという言葉が出てくるのですが、 アニムズムとは生き物だけでなく、木、川、石でも全てのものには精霊が宿っているという、精霊信仰のこと。

日本の神道(神社)がそれに近い信仰です。日本で神社にも、お寺にも行く人が殆どのように、ラオスでも精霊信仰を持っていても、お寺にもお参りに行くのは珍しくありません。

よって仏教は60%ではなく、実際にはもっとたくさんの割合となる、正にラオスは仏教国なのです。

ラオスの宗教

ラオスの時差

時差

日本との時差は2時間で、日本の方が進んでいます。例えば、日本が朝の9時だったら、ラオスは朝の7時です。いつも朝7時に起きる人だと、ラオスだとまだ朝の5時。

せっかくなのでメコン川沿いを散歩してみてはいかがでしょう。これがヴィエンチャンの朝です。この大自然、爽快な気分になります。ラオスに夜着いて、明けて初日の朝の景色にはいつも感動させられます。

ラオス時差

ラオスの言語

言語(挨拶)

ラーオ語(ラオ語、ラオス語)です。このラーオ語はラオスだけでなく、隣国タイの東北地方、イサーンでも使用されています。

タイではタイ語が標準語、ラーオ語が方言のように扱われていて、ラーオ語を話していると、田舎っぽいからか笑われることもあるんですね。

そしてラーオ語とタイ語は結構近いことでも知られています。言葉そのものも近い発音が多いことに加えて、ラオスの人々はタイのテレビを受信できるので、タイ語が理解できるのです。

また、日本語や英語と比べて単語の数がとても少ないので、覚えやすい言語だと言われています。

ラオスの言語ラーオ語

ラーオ語(ラオス語)の挨拶

おはようございます(こんにちは・こんばんは) → サバイディ

ありがとう → コプ チャイ

本当にありがとうございます(丁寧に) → コプ チャイ ライ ライ

おいしい → セボ

とてもおいしい → セボ ライ

ごめんなさい → コートード

さようなら → ラコーン


ラオスの気候と服装

気候

ラオスは熱帯モンスーン気候に属し、1年を通じて日本の夏のような天気が続きます。そして日本のような四季はないのですが、大きく以下の3つに分かれます。

  • 暑季(3月~5月)、日中は35℃くらいまで気温が上がる季節です。時に40℃となることもあるので注意が必要です。
  • 雨季(6月~10月)、一年の降水量の殆どがこの時期。短時間の土砂降りのスコールが降ることもあります。
  • 乾季(11月~2月)、日中は25℃を超えますが、朝晩は16℃くらいになることもあります。
    観光にも適したシーズンです。

服装

基本的には日本の夏服でいいのですが、11月から2月などは半そでだけだと寒いので、長袖があると安心です。

世界遺産ルアンパバーンなど山岳地域は、乾季はかなり気温が下がりますので、日本の秋の服装くらいがよいでしょう。

ラオスに行く時の服装

ラオスの通貨・両替

通貨・両替

ラオスの通貨はKip(キープ)です。100キープでが1.22円(2019年7月)、かなり細かい単位です。

概算として「10,000キープだったら、0を二つ消して100円」と計算する方もいるのですが、現在のレートでは、10,000キープはだいたい120円となりますので、「0を二つ消して、1.2倍くらい」となりますので、計算難しいですね。

そしてキープは500、1,000・・・50,000、100,000と紙幣のみで8種類が発行されています。

ラオスの通貨

ちょっと扱いづらいキープですが、ラオスはなんとUSドルとタイBahtも殆どの店で使えるのです。

3種類の通貨が使えるのは珍しく、またタイやカンボジアにも行く私たちにとってはとても都合がいいです。

但し、ドルやバーツで払っても、おつりはキープでかえってくる場合もありますし、ドルやバーツで払っても「おつりがない」と言われる場合もありますので、キープも持っておいた方がいいでしょう。

それとラオスではかなり年季の入った古い紙幣が流通しているのですが、お店によってはこれがとても嫌がられる時があります。先日ガソリンを入れた時は、「汚い」「これも汚い」と何度も返されてとても困りました。

また市内にある両替所によっては、円からUSドルへは変えることができない場所もありますので、事前に空港などで変えておいた方がいいでしょう。


USドルに替えてくれる両替所

ラオスの通貨はKipですが、ありがたいことにUSドルとタイBahtも普通に使えるのです。

ところが最近は自国の通貨Kipの流通を促進していることから、銀行や多くの両替所では、円からUSドル、円からタイBahtへの両替ができない所が増えてきました。

Kipはとても細かく、また私たちはドルが使えるカンボジアにもよく行くので、できればUSドルに変えたいところです。

ビエンチャンでドルに両替してくれるところ

そこでレートもよく、USドルに両替してくれるお店をご紹介します。

パトゥーサイから伸びる大通りラーンサーン通り沿いには7軒ほどの両替所があるのですが、その中の一つがここ「Money Exchange Khamsy」


直ぐ左隣りにも「C.K EXCHANGE MONEY(Googleマップのリンクはこっちになってます)」もありますが、ここではUSドルへは替えてくれません。

そのすぐ右側にあるのがUSドルにも替えてくれる「Money Exchange Khamsy」です。

店内には常に10人ほどのスタッフがいて、皆さんとても感じがいいです。

マネーエクスチェンジカムシー
MoneyExchangeKhamsy

地図を見る


ラオスの入出国

入出国(ビザ)

2007年からラオスに入国する際に、15日以内の滞在ならビザは不要となりました。

ただし条件として、観光を目的としていること、日本のパスポート(日本国籍)であること、ラオス入国時にパスポートの残存期間が6ケ月以上必要となります。

そして15日以上滞在する場合は、日本のラオス大使館や領事館で事前にビザを取得する方法、もしくはビエンチャン空港やルアンパバーン空港などなら、ラオス入国時にアライバルビザを取得する方法もあります。

以上は急な変更もあり得ますので、詳しくは以下でご確認下さい。

■駐日ラオス大使館のサイトはこちら →


ラオス大使館