タイでの詐欺


タイで実は日本人に注意が必要

実は日本人に注意が必要

日本人が日本人を騙す!?タイに進出して来られる方々へ実例を紹介

経済発展の進むタイでは、進出する日系企業や、個人への詐欺被害は深刻な問題となっております。

投資関連詐欺から結婚詐欺まで、巧妙な手口で日本人が騙され、多額の金銭を搾取されている事例が数多く報告されています。

タイの詐欺

詐欺の事例(飲食店投資詐欺)

最近のタイ国内では、日本料理店への投資を勧める事例が多く、出資者を借金地獄に追い込むグループが暗躍している模様です。


海外で日本人が日本人を騙す。

タイへの投資セミナーを日本国内で開き、タイの飲食店投資は儲かるとの前置きの説明や、事業計画書の説明がなされる。

セミナーの講師は、現地の飲食店で儲かっている(実体はない場合が多い)方が実体験の話をするというものが多い。

セミナー後に、興味のある方を対象に現地に視察を行い、視察後ある提案を持ち掛ける。

その提案とは、「あなた方だけに特別な投資対象の店舗がある」という話です。

実際に出資をして、できあがった店舗(出資を受けた時点でいなくなる詐欺師もいます)はセミナーで聞いた立地・内容とも大違いな、利益の見込める状態とは程遠いものである。

当然ながら、こんな状態では繁盛どころか閑古鳥です。

最初から詐欺師の儲けありきの内容なので、家賃・内装・運営費全般に対する経費も、相場の数倍となっており、当初から店は大赤字となる。

この段階で大損をしてでも、撤退の決意をすればまだ救われるが、毎月多額の赤字を補填するように強要され、ずるずると支払いを続けなければいけなくなる。

こういう輩は、地元警察や、イミグレーションとのパイプを持っている場合も多いので、「うるさい事を言っていると逮捕させる」とか、「強制送還させようか」などと恫喝も行う場合も考えられます。

日本人が日本人を騙す。日本人だから信用ができるという考え方は、投資をする時点で捨てなければならない感情です。

特に外国の地である事をよく考え、自己責任で投資を決めなければならない事を肝に銘じていただきたいと思います。


不動産投資詐欺

バンコクでは、鉄道の延伸による、地域開発が盛んに行われおり、延伸する駅周辺の「土地」や「コンドミニアム」の値上がりが顕著で、そこに目を付けたのが詐欺師達です。

「必ず値上がりするから、既に数室持っている分を、買値で売ってあげる」と持ち掛けて来るのです。

もちろん売買契約書も偽造で、お金が振り込まれた時に、ドロンと消えてしまうのです。

実際に被害に遭った方にお話を聞いたところ「タイの不動産売買は初めてなので、相手の言う通りにしてしまった」「弁護士や、不動産会社を通したが、全員がグルだった」など、手口も巧妙になっております。

また、工場を誘致したい日系の企業の場合は、有名工業団地そばの土地を買収する計画で、手付金をだまし取られた例もあります。


高齢者をターゲットにした詐欺

海外移住で、第二の人生を謳歌しているロングステイヤーに、ボランティアや、非営利団体と偽り、言葉巧みに近づき、親切心を見せかけた提案などを持ちかけます。

タイでの言葉や生活習慣に不慣れで、不安を持っている高齢者などは、簡単に警戒心を解いてしまいがちです。警戒心が解ければ、詐欺師たちの独壇場です。

車の購入(本来の価値以上の金額売買とか)や架空の不動産売買、実体のない会社の共同経営など、手口は様々です。

返済詐欺

タイで詐欺被害にあった被害者を対象に「騙された金額を取り返しましょう」と近づき、活動費とか、裁判に必要な証拠金などの名目で、お金を騙し取る詐欺です。

少しでも被害金を回収したいと言う、被害者の心理をついた悪質な詐欺です。

被害にあった際は、正式な法律事務所などに、依頼や相談をすることが肝要です。


ゴーゴーバー詐欺

このゴーゴーバーをめぐって、日本人にこんな投資話が持ちかけられております。

「ゴーゴーバーに1,000万バーツ(約3,000万円)投資をすれば、毎月100万バーツ(約300万円)以上リターンがあり、1年もせずに初期投資は回収でき、その後は全部利益になります」との内容です。

その際に、実際の帳簿と称するものを見せて、「利益がこれです」「すごく利益が出ているんですよ」「今なら物件もあるから投資しましょう」と言う内容の話が数年前に横行しました。

メディアでも取り上げられたり、認知度が上がってしまったのと、軍事政権になってからは、下火になっておりますが、ゴーゴーバーからエビ投資とか、車金融などの名目に変わりながら、今も被害者は増えております。


その他いろいろな詐欺が横行しております。

  • 既成事実をでっち上げる詐欺
  • ネットビジネス詐欺
  • 美人局
  • 悪徳コンサルタント会社詐欺など

タイで騙される

タイに限らず海外では日本人同士助け合うのは当然と道徳的な観点から、鎖国が長かった日本では美徳とされてきた感覚です。

しかし一歩海外へ出たら、その考えは非常識になるのだと思っておいた方が良いかもしれません。

詐欺被害に遭うのも日本人、その犯人も日本人と言う例が一番多いのです。

良心的な在タイ日本人の方はたくさんおられますし「日本人を見たら詐欺師と思え」と言うのは極端に感じられますが、常に注意をしながら、そのような話が来た際は、必ず専門家に相談をするなどの防衛策を念頭にしていただければと思います。

(2019.7.23更新)


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