パタヤの水上寺院＜タイ東部＞

パタヤの水上マーケットを見守る貫禄のガネーシャ

かつての水の都“東洋のベニス”を再現した大人気の水上マーケット。

そこには、数千人の観光客を護り、マーケットの繁盛を祈るガネーシャが祀られていました。

タイのパタヤと言えば歓楽街が有名で、どちらかと言うと男性だけで遊びに行くようなイメージもあり、実際にパタヤにいると、世界中の男性グループが盛り上がっている様子を見かけます。

そんなパタヤも最近はカップルやお子様連れで遊びに行けるスポットも増えてきました。

その一つが今回ご紹介する“パタヤフローティングマーケット”。

ここはパタヤの中心部から車で20分くらいの場所、2008年にできた文化施設。

平日でも1000人以上、週末は5000人以上が訪れる大人気のスポットです。

タイはイタリアの水の都ベニス（ベネチア）に比喩され、かつては“東洋のベニス”と呼ばれるほど、水運が発展していました。

チャオプラヤー川の支流や運河は、網の目にように張り巡らされ、運河沿いに暮らす人々は、小船で食料や生活用品を売買して生活していたのです。

この水の上での生活、そして小舟が細い水路を見事に行きかう姿は、いつしか、「一度は見てみたい」と世界中の観光客をひきつけるようになり、今ではタイ観光と言えば、プランに水上マーケットが入るのは定番になっています。

パタヤフローティングマーケットの中へ入ると一瞬で“昔のタイ”にタイムスリップ。運河の上に軒を連ねる高床式住居。

そこへゆっくりと小舟が寄ってきて、人々に果物やお菓子を売っているのです。

「昔のタイはこうだったんだ」と、とても穏やかな気持ちになります。

そんな賑やかな水上の村を歩いていると、一か所だけ雰囲気の異なる場所がありました。

その厳かな祠の奥で構えているのは、薄明りに照らされたヒンドゥー教の神様ガネーシャ。

ガネーシャは富と繁栄、学問にも功徳が高く、とても人気のある神様です。

そして頭が象で体が人間というとても特徴的な姿は、マンガのようにユーモアな感じに描かれれることも多いのですが、ここのガネーシャは重厚な色と細かい彫刻が威厳と貫禄を醸し出していました。

そして、お供えものをよく見ると、かわいいネズミが顔を出しています。

このネズミはただのマスコットではありません。ガネーシャにお願いごとをする時は、直接ではなく、このネズミに言って、ネズミからガネーシャに伝えてもらうというおもしろい作法があるのです。重要な伝言係りですね。

麦わら帽子のおじさんが小舟でお菓子を売っています。

お団子に甘辛い蜜をかけて30バーツ、日本円で100円くらいですが、結構な量があるのでお得です。

・・・ガネーシャは、この水上マーケットができると同時に祀られました。

私たちも時間があればお供えものを持って、家族の幸せや健康を祈りに行ってます。

このマーケットで大きな事故もなく、たくさんの観光客が来てくれて商売が繁盛してるのもあのガネーシャのおかげですよ。