ナコーンパトム<タイ中央部>


お釈迦様の教えがもたらされた仏教伝来の聖地

お釈迦様の教えがもたらされた仏教伝来の聖地

世界一大きな仏塔がそびえ立つナコーンパトムは、バンコクから西へ55キロメートルのところにあり、インドシナ半島の中で、最初にインドからの僧によってお釈迦様の教えがもたらされた仏教伝来の町。

7世紀から12世紀頃までは、モーン族の国・ドヴァーラヴァディー王国として栄えていた中心地でもあります。

モーン族が3世紀頃に建てたといわれるのが、世界最大級の黄金の仏塔。

付近にはラーマ6世が建てた西洋建築の宮殿もあり、近年は一般公開されています。

バンコクに近いナコーンチャイシー川のほとりにはリゾート施設、ローズ・ガーデン・リバーサイドがあり、文化体験のできる施設として有名。

周辺では果樹園農家たちが素朴な生活を営み、古き良き時代の風景が見られる市場なども残っています。

また、新たな仏教の聖地・プッタモントンには、広大な敷地に大きな遊行像や仏教関連施設が建設され、ナコーンパトムは今もなお仏教の聖地として全国から巡礼者が訪れています。


基本情報

位置:バンコクから西へ約55キロ

隣接する県:バンコク、スパンブリー、カンチャナブリー

旅の季節:一年を通して訪れることができます。ザボンが実るのは6月から9月までの間です。


行き方

バンコクからバス・鉄道などで行くことができます。

鉄道:フアランポーン駅またはトンブリー(バンコク・ノーイ)駅発[所要約1時間半]

バス:バンコク南バスター:ミナル発[所要約1時間]


県内・市内交通

市内からバーンレーンなどの主要な郡へは路線バスが通っていますが、本数はあまり多くありません。

仏塔周辺には、ソンテウと輪タク(自転車タクシー)が走っています。


名物・特産品

ザボン、カオラーム(竹筒に入れて蒸し焼きにした餅米のお菓子)


主要連絡先

ツーリストポリス

外国人観光旅行者の安全を図るために、ツーリストポリスが特別に設けられており、「Tourist Police」と言う肩章をつけています。

観光地にはツーリストポリス警察署や派出所が設けてあり、英語を話すことができますので、トラブルが発生した場合は連絡をしましょう。

ツーリストポリスセンター 局番無し:1155


タイ国政府観光庁

カンチャナブリーオフィス(ナコーンパトム)

Saeng Chuto Rd., Ban Nuea, Mueang,Kanchanaburi 71000

TEL: (034)511-200, (034)512-500, (034)623-691


その他

ナコーンパトム警察署
TEL:(034)242-8860, (034)511-560

ナコーンパトム駅
TEL:(034)242-305

ナコーンパトムバスターミナル
TEL:(034)511-552,(034)514-438

パホン・ポン・パユハ・セーナー病院
TEL:(034)511-507


インドシナ半島で初めての仏教伝来の町
[ナコーンパトム市内]

市内中心にそびえ立つ世界一の高さを誇る全高120.45メートルの黄金の仏塔、プラ・パトム・チェディ。

インドのアショカ王がサンチーに建立した世界最古の仏塔と同じ球形のドーム型であることから、アショカ王の命で建てられたという説もあります。

現存する塔は17年間の修復期間を経て1870年に完成し、全国から巡礼者が訪れる仏教の聖地となっています。

仏塔内には仏舎利が納められ、仏塔の南側には県内で発掘されたモーン族最初の国家・ドヴァーラヴァディーに関する出土品を展示する国立博物館もあります。

プラ・パトム・チェディ

プラ・パトム・チェディから西約2kmに位置する宮殿。

ラマ6世が皇太子時代の1907年に、別荘、そして聖地巡礼の際の住居として建てられました。

1926年以来、県庁舎として使われていましたが、2003年12月に王室局に返還され、修復工事の終わった部分が一般に公開されるようになりました。

サナーム・チャン宮殿

バンコクの南西約30km、ターチン川畔のゴルフ場や宿泊施設もある、広大なレジャーランド。

11月~1月にはバラが咲き乱れ、1年を通して花で溢れています。

また、1日1回14:45頃から開催されるカルチャーショーでは、古典舞踊や伝統儀式、ムエタイ、農村での昔ながらの暮らしぶり、象の曲芸などを見学でき、タイの文化に触れることができます。

タイ文化体験施設内には、タイシルクの全行程、日傘の絵付け、タイ楽器の演奏とタイダンス、タイ伝統手工芸、陶芸、タイのお菓子試食、花飾りとフルーツカービング、タイ武術、田植えと脱穀、バンブーダンス、ハーブボール、タイ衣装など、さまざまな体験型アクティビティが用意されています。

タイ式の伝統的なウェディングといえばここ。

華麗な衣装に身を包み、厳かに行われる伝統的なセレモニーを実現できます。

象に乗ってのパレードは、忘れられない思い出に!

挙式の後はオーガニックなブッフェを楽しみながら、ゲストと楽しいひとときを過ごせます。

タイの文化に触れる

【タイ伝統文化体験】

毎朝10:00~12:00は、来場者はどなたでもタイ伝統文化体験ができます。象乗りもできます。

タイ伝統文化体験料金:500B(入場料に含まれています)

象乗り料金:100B


【カルチャーショー】

時間:毎日1回公演 14:45~

料金:500B

象のデモンストレーション:毎日2回公演①14:15~ ②15:30~

料金:カルチャーショー料金に含まれています。


古き良き時代の市場[バーンレーン]

ターチーン川のほとりに古くからあるバーンルアン市場は、木造の長屋約68軒が向かい合って建つ細長いオープンアーケード。

漢方薬や月餅、金細工などを扱う商店が並び、中国から移民してきた人々によって開設された1903年頃の「古き良き時代」の面影を残しています。

ドーンワーイやランパヤー地区では水上マーケットも催され、週末や祝日にはバンコクからの観光客で賑わっています。

バーンルアン市場

新たな仏教の聖地[プッタモントン]

お釈迦様が入滅から数えた暦、仏歴2500年(1957年)祭を記念して建設された公園、プッタモントン(竣工1976年)。

約40haの広大な敷地には高さ15.87メートルの遊行像をはじめ、世界の仏教関係者が会合や宿泊ができるように仏教関連施設が造られています。

万仏祭や仏誕祭などには、儀式に参加するため各地から大勢の市民が集まり、参加者が手に持ったろうそくの灯が輝く神秘的な雰囲気に。

周辺には医学・化学など理科系で有名なマヒドン大学のサラヤーキャンパスも隣接し、学生の街としても知られています。

プッタモントン

※資料・画像:提供 タイ国政府観光庁


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