タイ北部
チェンマイ~「北方のバラ」と呼ばれるタイの理想郷
古都・チェンマイに受け継がれる伝統文化と雄大な自然が織りなす、タイの理想郷、多彩な魅力あふれるタイ。
中でも北部地方は、様々な民族の影響を受けて築き上げられた個性的な文化と、ドイ・インタノン国立公園をはじめとする豊かな山岳地帯を有する美しい古都として有名です。
1262年、チェンライに都を開いたメンラーイ王は、北部を次々と統一し、1287年『ランナー王国』を建国。
さらに、ピン川沿岸にあった都の拡大をはかり、1296年チェンマイに還都して、ここに280年に渡るチェンマイの歴史が始まりました。
その後、ランナー王朝は、ビルマ、ラオス、アユタヤといった近隣諸国からの度重なる侵略によって一時荒廃しましたが、19世紀バンコクのチュラロンコーン大王が北部統治に乗り出して、見事に蘇えらせました。
現代、チェンマイは北方のバラと呼ばれるタイ第2の都市へと成長。
壮麗なランナー王朝の歴史と広大な自然が織りなす独自の北部文化は、世界中の観光客を魅了し続けています。
基本情報
位置:バンコクから北へ約720キロメートル
隣接する県:チェンライ、メーホンソーン、ランパーン、ランプーン
旅の季節:トレッキングやバード・ウォッチングなどは、気候が涼しく花々が満開となる11月〜2月頃がおすすめ。
とくに11月中にはイーペン祭が催されるので、お祭りと合わせてチェンマイならではの華やかさを体験することができます。
寺院めぐりや伝統工芸品などは、年間を通じて楽しむことができます。
行き方
バンコクからは、飛行機、鉄道またはバスで行くことができます。
飛行機:バンコクのスワンナプーム国際空港又はドンムアン空港から直行便で1日約50便(約1時間20分)。
鉄道:バンコクのフアランポーン駅からチェンマイ行きの北部線は1日約5本、所要時間は約12〜15時間。
バス:バンコクの北バスターミナル(モーチット)から約40分間隔で長距離バスが運行(始発5:40、23:00/所要時間約9時間30分~ 11時間)。
県内・市内交通
トゥクトゥクもありますが、チェンマイではソンテウと呼ばれるピックアップトラックの荷台を改造した乗り合いタクシーが庶民の足となっています。
車体の色によって大まかな行き先が分かれていて、チェンマイ市内を走っているのは主に赤色のソンテウです。
郊外/他県行きのソンテウは、チャンプアック・バスターミナルやワローロット市場前などから出ています。
赤ソンテウ:チェンマイ市内を走ります。運転手さんに行き先を告げてOKだったら乗り込みましょう(乗り合いになっています)。
料金は約20バーツ~。チャーターも可能ですが、値段は距離によって交渉となります。
白ソンテウ:チェンマイ〜サンカンペーン間、チェンマイ〜メーテーン間、チェンマイ〜ドイ・サケッド間、チェンマイ〜メーマライ間を走行
黄ソンテウ:チェンマイ〜メーリム間、チェンマイ〜チョムトーン間などを走行
緑ソンテウ:チェンマイ〜サンサーイ間、チェンマイ〜メージョー間などを走行
青ソンテウ:チェンマイ〜ランプーン間を走行
橙ソンテウ:チェンマイ〜ファーン間を走行
タクシー:台数は少なめですがタクシー利用も可能。
屋根上の表示が「TAXI METER」はメーター制で走行距離と時間で料金が決まります(乗車の際メーターが倒れているか要確認)。
「TAXI」とのみ表示したメーター無しの料金交渉制タクシーもあります。
トゥクトゥク:
チェンマイの移動手段はソンテウが主流ですが、オート三輪のトゥクトゥクも走行しています。
料金は交渉制ですので、乗車前にドライバーに行き先を告げ、値段が決まってから乗るようにしましょう。
名物・特産品
タイシルク、タイコットン、木彫、漆器、陶磁器、銀製品などの伝統工芸品
主要連絡先
ツーリストポリス
外国人観光旅行者の安全を図るために、ツーリストポリスが特別に設けられており、「Tourist Police」と言う肩章をつけています。
観光地にはツーリストポリス警察署や派出所が設けてあり、英語を話すことができますので、トラブルが発生した場合は連絡をしましょう。
ツーリストポリスセンター 局番無し:1155
ツーリストポリス・チェンマイ
2/4 Sri Jan Rd., Chang Klan, Muang,
TEL: (053)278-559
タイ国政府観光庁
チェンマイ・オフィス(チェンマイ、ランプーン、ランパーン)
105/1 Chiang Mai-Lamphun Rd., T.Wat Ket, A.Muang, Chiang Mai 50000
TEL: (053)248-604, (053)248-607
在チェンマイ日本国総領事館
Unit 104-107, Airport Business Park, 90Mahidol Rd., T. Haiya, A. Muang Chiang Mai
TEL:(053)203-367
病院
Chiang Mai Ram Hospital(チェンマイ・ラム病院)
8 Boonruangrit Rd., T.Sriphum A.Muang
TEL:(053)920-300
Lanna Hospital(ランナー病院)
1 Sukkasem Rd.,T.Paton A.Muang
TEL:(053)999-798
Rajavej Chiang Mai Hospital(ラジャヴェー・チェンマイ病院)
316/1 Chiang Mai-Lamphun Rd.,T.Watkate,A.Muang
TEL:(053)801-999 内線777
堀と城壁に囲まれた古都の寺院
[チェンマイ旧市街]
四方およそ1.5キロメートルのほぼ正方形の堀と城壁に囲まれた旧市街には、多くの由緒ある寺院が点在しています。
最も大きく格式の高い寺院として知られるワット・プラシンは、1345年にランナー王朝第5代パユ王が父王の遺骨を納めるために建立したもの。
ランナー王朝時代の人々の暮らしや宮殿の様子が活き活きと描かれたラーイカム礼拝堂の壁画は、北部タイ伝統芸術の最高傑作とされています。
旧市街の中央にあるワット・チェディルアンは、その名のとおり創建当時には高さ80メートルもあったとされる大きな(ルアン)仏塔(チェディ)を擁する寺院。
現存している塔や一辺が約60mにおよぶその基壇からも、往時の壮大さを実感でき、またワット・プラシンから徒歩数分のワット・ムーングンコンは、こぢんまりとしながらも美しい装飾が施された柱や優雅にそりあがった屋根などが特徴的な木造の本堂が、ランナー王朝を代表する建築として知られています。
城壁外の美しい古刹[チェンマイ市西部]
ランナー王朝の歴代王は、城壁の外にも多くの寺院を建立しました。
その代表が、旧市街地の北西にそびえる標高1080メートルのステープ山頂のワット・プラ・タート・ドイ・ステープ。
仏舎利を納めた高さ22mもある金色のチェディ(仏塔)が美しく、またチェンマイ市街を一望できる展望台にもなっていることから、この寺院への参拝をなくしてはチェンマイを訪れたことにならないとさえ言われています。
そのステープ山の麓にあるワット・ウモーンは、僧侶たちがレンガ造りのトンネル(ウモーン)で瞑想を行うことで有名な寺院。
ニンマーンヘーミン地区にほど近いワット・ジェット・ヨートは、大きな菩提樹があることからワット・ポー・タラーム(菩提の寺)として親しまれている寺院。
第11代ティロカラート王が1456年に建てたもので、方形の基壇となる建物上に7つの仏塔が建つ、珍しい形式の建造物が残っています。
大自然の中でゴルフを満喫[チェンマイ郊外]
年間平均気温が約27℃前後と過ごしやすい気候のため、多くのゴルフ愛好家達がこぞって訪れるチェンマイ。
主な8つのゴルフ場は市内から車で約1時間以内という距離にあり、それぞれ多彩な起伏を生かした緑豊かなコースとなっています。
ライチやマンゴーなどの果樹園を背景に緩やかな丘陵のコースを持つメジョー・ゴルフクラブは、初心者やゆったりプレーを楽しみたいゴルファー向け。
サミット・グリーンバレー・チェンマイ・カントリー・クラブのウォーターハザードやバンカーの多い7,202ヤードは、チェンマイでもっとも難関といわれます。
また、全英オープンを5度制したピーター・トムソンのデザインによるザ・ロイヤル・チェンマイ・ゴルフは、うねりのあるフェアウェイと巧みに配置されたバンカーが特徴で、上質なコースとして熟練者にも人気があります。
いずれも日本に比べて大変リーズナブルな料金設定となっています。
伝統の祭りもチェンマイ・スタイル
[チェンマイ市内/チェンマイ近郊]
チェンマイでは1年を通じてさまざまなお祭が行われています。
最も賑やかなのは、タイの旧正月を祝うソンクラーン祭。
もともとは僧侶が寺院で水を掛けて身を清めて新年を祝ったことが始まりといわれ、「水掛け祭り」として親しまれています。
なかでもチェンマイ流のソンクラーンは、パレードのほか、観光客も大勢参加して賑わうことで有名。
一方、11月のロイクラトンは川の精霊に感謝して灯篭を流すお祭り。
チェンマイでは灯篭のほかにも、天上の仏陀にそれぞれの願いを込め、コームローイという和紙でできた熱気球を夜空一面に飛ばすことで知られています。
川面の灯篭と夜空の熱気球、それらの無数の明かりが織りなす幻想的なお祭りの夜は他では体験できないすばらしい旅の思い出となります。
街中が色とりどりの花で彩られる花祭りも、涼しい気候を利用して蘭やバラなどの花栽培が盛んなチェンマイならではのお祭りです。
チェンマイで味わうタイ北部料理
[チェンマイ市内]
タイ北部の料理を味わうのもチェンマイの楽しみのひとつ。
バナナの葉で鶏肉・ナス・ハーブを蒸し焼きにしたホー・ヌン・ガイ、ココナツミルクのカレースープに麺が入ったカオソーイ、チェンマイ・ソーセージとも呼ばれるスパイスが効いたサイウア、豚の皮をカリッと揚げたケープムーなどは、街なかのレストランや屋台で楽しめる庶民的な北部料理。
マイルドな味のものが多いので、辛いのが苦手という方にも充分楽しめます。
伝統的な郷土料理にトライしたいなら、カントークがおすすめ。
丸いお膳(カントーク)にナム・プリック・オーン(野菜に豚挽き肉のピリ辛ディップ)、ゲーン・ハンレー(ミャンマー風ポークカレー)など数種類の小鉢ともち米が並ぶこのスタイルは、ランナー王朝時代に貴族たちが客人をもてなすために始まったもので、伝統舞踊などとともに楽しめるレストランが人気です。
また、チェンマイで最大のワローロット市場では、きのこやぜんまい、栗、柿、竹の子に川のエビや魚といった、タイ北部ならではの食材がたくさん売られています。
チェンライ~タイ北部を統治したランナー王朝最初の都
ミャンマー、ラオスと国境を接するタイ最北の地・チェンライは、かつてタイ北部を統治したランナー王朝最初の都があった場所です。
隣接するチェンマイなどと共に、現在もランナー文化と称されるタイ北部独自の文化・伝統が色濃く残り、メコン川のほとりにあるチェンセーンには、ランナー王朝時代の遺跡群が、チェンライ市内には美しい寺院や文化施設が数多くあります。
一方、自然豊かな山岳地帯には、さまざまな山岳少数民族や旧中国国民党軍の子孫などが暮らし、王室の別荘地があることでも知られています。
基本情報
位置:バンコクから北へ約780キロメートル、チェンマイから約180キロメートル
隣接する県:チェンマイ、メーホンソーン、ランパーン、ランプーン
旅の季節:気候が涼しく花々が満開となる11月〜2月頃
行き方
バンコクまたはチェンマイから、飛行機またはバスで行くことができます。
飛行機:バンコクのスワンナプーム国際空港又はドンムアン空港から直行便で1 日約20便(約1時間20分)。
バス:バンコクの北バスターミナル(モーチット)から長距離バスが運行。チェンライまでは約13時間。
県内・市内交通
市内からゴールデン・トライアングルや、チェンセーン、メーサイなど県内の各方面へはグリーンバスが運行しています(メーサロンへは途中ソンテウに乗り換える必要があります)。
市内はソンテウやトゥクトゥクが走っています。
名物・特産品
ドイ・トゥン産のコーヒー豆やシルク製品、ドイ・メーサロン産のウーロン茶、ナーンレー・パイナップル、山岳民族の刺繍入りの布など。
主要連絡先
ツーリストポリス
外国人観光旅行者の安全を図るために、ツーリストポリスが特別に設けられており、「Tourist Police」と言う肩章をつけています。
観光地にはツーリストポリス警察署や派出所が設けてあり、英語を話すことができますので、トラブルが発生した場合は連絡をしましょう。
ツーリストポリスセンター 局番無し:1155
CHIANG RAI チェンライ
Uttrakit Rd., A. Muang,
TEL: (053)717-779
タイ国政府観光庁
チェンライオフィス(チェンライ、パヤオ)
448/16 Singhaklai Rd., Muang District, Chiang Rai 57000
TEL: (053)717-433 FAX(053)744-674
病院
Prachanukroh Hospital(チェンライ・プラチャヌクロ病院)
1039 Sathanpayabal Rd., T. Robviang, A. Muang,
TEL:(053)711-300, (053)711-009
Overbrook Hospital(オーバーブルック病院)
17 Singhakli Rd.,
TEL:(053)711-366
Kasemrad Sriburin Hospital(カセームラッド・シーブリン病院)
111/5 Moo 13, Asia Rd., T. Sansai, A. Muang,
TEL:(053)910-999
ランナー建築の仏教寺院や美しい庭園が点在
[チェンライ市内]
チェンライは、ランナー建築の仏教寺院や庭園が点在する静かな街です。
15世紀に建立されたワット・プラケオは、バンコクのワット・プラケオの本尊「エメラルド仏」が安置されていた由緒ある寺院。
また新しい観光スポットとしては、郊外にある純白に輝く彫刻のように美しい寺院、ワット・ロンクンが。
新進気鋭の芸術家がライフワークとして建設したもので、ギャラリーで作品を見ることもできます。
夜は、少数民族の露店が並ぶ賑やかなナイトバザールで、散策や食事を楽しむことができます。
新しい国境のリゾート
[ゴールデン・トライアングル]
チェンライ市内から北へ約70キロメートル、ミャンマー、ラオス、そしてタイの3国が国境を接している、メコン川とルアック川との合流点。
かつて世界最大のケシ栽培地帯として、ゴールデン・トライアングル(黄金の三角地帯)と呼ばれた地域です。
近年では川沿いを中心に隠れ家的な高級リゾートもオープンし、古都チェンセーンやラオスのドーンサオ島などへ遊覧するボートも出ています。
にぎやかな国境の街[メーサイ]
間近にミャンマーと国境を接するメーサイは、果物や乾物、宝石などを売りに来る商人たちで賑わう街。
市場には、食料品や衣料品といった生活必需品が並び、行き交う人々の活気があふれています。
丘の上に上がると、国境の向こうの景色が、まるで同じひとつの街のように見えます。
タイの国境ゲートで手続きをすれば、国境の小さな川、メーサイ川に架かる橋を渡ってミャンマーゲートへ。
陸路で国境を越えてミャンマーのタチレクに行くことができます。
メコンの畔に広がる遺跡群[チェンセーン]
ゴールデン・トライアングルから南へ車で約30分、古都チェンセーンには、ランナー王朝第3代セーンプー王によって建設された遺跡群が広がっています。
チェンセーンはバンコク王朝初期、ビルマ軍による占拠を防ぐためにラーマ1世によって街全体が焼かれ、一時廃墟となりましたが、1881年に今の姿に復興され、古の姿を現代に伝えています。
山岳地帯に一面の茶畑、雲南人と山岳民族の村[メーサロン]
市内から約60km、チェンライ西部山岳地帯の、どこまでも山が連なる尾根に現れる村、メーサロン。
主に雲南省から渡ってきた旧中国国民党軍の子孫や山岳民族たちがお茶、トウモロコシ、ライチなどの栽培で生計を立てながら暮らしています。
周辺には、リゾートやゲストハウスがあり、山桜が満開を迎える1月頃には、どこも満室になるほど賑わいます。
澄んだ空気が心地よく、リゾートでのお茶や雲南料理も評判です。
スコータイ~「幸福の夜明け」を意味する美しい古都
バンコクから北へ約440キロメートル、タイ北部の南端に位置する古都スコータイ。
幸福の夜明けを意味するその名のとおり、1238年ここにタイ族による最初の王朝が開かれました。
強力な軍事力と「スコータイは美しい国ぞ、水に魚棲み、田に稲穂実る」と当時の碑文が謳ったような豊穣な大地を誇り、第三代王ラームカムヘーンの時代にはその勢力が絶大なものに。
近隣諸国はもちろん中国などとも積極的に関係を結び、また仏教の普及にも尽力して多くの寺院を建造、そこからタイの文化芸術の古典様式が花開き、タイの文字や文学が生み出されるなど現在のタイの礎を築きあげました。
そんな当時の栄華を偲ばせる荘厳で美しい遺跡群は、東南アジアで最も価値のある史跡のひとつとしてユネスコの世界遺産にも登録されています。
基本情報
位置:バンコクから北へ約440キロメートル、チェンマイから南へ約350キロメートル
隣接する県:ピッサヌローク、カンペーンペット、ターク
旅の季節:年間を通じて暖かい気候、ロイクラトンは10月下旬〜11月中旬(陰暦12月の満月の夜)
行き方
スコータイ(バンコクから440km)への交通手段はルートが2つあります。
直接スコータイへ。または交通手段が整ったピッサヌローク(バンコクから450km)を経由して移動するのも便利です。
直接スコータイへ
飛行機:バンコクのスワンナプーム国際空港からバンコクエアウェイズ(PG)が毎日約3便運航。所要時間約1時間15分。
スコータイ空港からスコータイ新市街までリムジンまたはロトゥー(9人乗りのバン)で約30分。
鉄道:バンコクのフアランポーン駅で乗車し、スコータイのサワンカローク駅で下車。
1日1本運行、所要時間約7時間。
サワンカローク駅からスコータイ新市街までバスで約1時間。
バス:バンコクの北バスターミナル(モーチット2)から毎日8:00~22:30の間、公営のほか私営バス(ウィン・ツアー)が数本運行。所要時間約7時間。
ピッサヌローク経由
飛行機:バンコクのドンムアン空港からノックエア、タイ・エアアジア、タイ・ライオン・エアで1日約5便、所要時間は約45~60分。
空港からピッサヌローク市内までタクシーで約150B。
ピッサヌローク・バスターミナルからスコータイ新市街までバスまたはロットゥー(9人乗りのバン)が数本運行。所要時間約1時間。
また、各航空会社が運行している空港~スコータイ間のシャトルバスサービスが利用できます(有料)。
詳細は各社のウェブサイトで。
鉄道:バンコクのフアランポーン駅で乗車し、ピッサヌローク駅で下車。毎日7:00~22:00の間約10本運行。
特急も毎日4本運行。所要時間約6時間。
駅からスコータイ新市街までローカルバスで約60km・約1時間。
バス:バンコクの北バスターミナル(モーチット2)から毎日7:00~23:00の間、公営のほか私営バスが数本運行。所要時間約6時間。
航空会社サイト
県内・市内交通
新市街からスコータイ歴史公園の間はソンテウが運行しています。
歴史公園内はレンタサイクル、あるいはトラムでの移動が便利。
その他にサームロー・ティブ(人力三輪車)などがあります。
またシーサッチャナーライ、カムペーンペットへはスコータイ新市街の市場から路線バスが出ています。
名物・特産品
シーサッチャナーライの金銀細工、ハード・シアオやバーン・ナートンチャン村の織物、木製の置物、揚げピーナッツなど。
主要連絡先
ツーリストポリス
外国人観光旅行者の安全を図るために、ツーリストポリスが特別に設けられており、「Tourist Police」と言う肩章をつけています。
観光地にはツーリストポリス警察署や派出所が設けてあり、英語を話すことができますので、トラブルが発生した場合は連絡をしましょう。
ツーリストポリスセンター 局番無し:1699
タイ国政府観光庁
スコータイ・オフィス(スコータイ・ウッタラディット)
200, Charot Withi Thong Rd., Tambon Thani, Amphoe Mueang, Sukhothai 64000
TEL: (055)616-228~9
病院
Sukhothai Hospital スコータイ病院
2/1 Moo 12 Charot Withithong Rd.Tambon Ban Kluey Amphur Muang, Sukhothai
TEL:(055)611-701~2、(055)611-782、(055)610-903
Phatthanawate Hospital パッタナウェート病院
89/9 Singhawat Rd.Tambon Thani Amphur Muang, Sukhothai
TEL:(055)612-502~7
世界遺産の3つの町
[スコータイ/シーサッチャナーライ/カンペーンペット]
スコータイ王朝時代、政治的・経済的に重要な拠点として首都スコータイ、シーサッチャナーライ、カンペーンペットという都市が栄え、人やものが頻繁に往来していました。
ヨム川のほとりのシーサッチャナーライは副王が統治し、ここで作られる陶器・サンカローク焼きは、東南アジアや日本への輸出が盛んでした。
ピン川のほとりのカンペーンペットは金剛の城壁という意味の名のとおり、周辺の要塞都市として機能していました。
仏教の布教に熱心だった代々のスコータイ王は、これら三都市の至るところに仏教寺院を建造し、現代に残ったそれらの遺跡が美しい歴史公園として整備されています。
いずれもその希有な歴史的価値や芸術的価値が認められ、1991年にユネスコ世界遺産に登録されました。
悠久の歴史に思いをはせる遺跡群
[スコータイ歴史公園]
三重の城壁に囲まれたスコータイ旧市街とその周辺には、大小200以上の遺跡が点在し、歴史公園として整備されています。
クメール文化をもとに生みだされた独自の様式による寺院建築の数々は、遺跡となった現在でも往時の荘厳さを偲ぶことができます。
またスコータイ様式と称される優美な曲線が特徴の仏像も見逃せません。
広い歴史公園をゆっくり見て回るには、レンタサイクルが便利です。
幻想的な夜間のライトアップもあり、昼間とは一味違う美しさを見せてくれます。
川の女神に感謝する祭り「ロイクラトン」、
象が行進する得度式
[スコータイ旧市街/ハード・シアオ村]
バナナの葉でできたクラトン(灯籠)を川に流して川の女神に感謝する祭り、ロイクラトン。
スコータイはその発祥の地といわれ、毎年11月になると世界各国から観光客が訪れます。
見どころは、ライトアップされた歴史公園を舞台に行われる歴史劇。
コームローイ(熱気球)や花火が夜空に劇のクライマックスに浮かび上がる光景は、幻想的な美しさ。
華やかな衣装を身にまとった出家する子僧たちを乗せて象が行進する、ハード・シアオ村の得度式。
こちらはヨム川のほとりで毎年4月に行われ、村人の篤い仏教信仰を伺うことができます。
※引用元:タイ国政府観光庁