交通・移動
BTS(スカイトレイン) | MRT(地下鉄) | タクシー | 3輪タクシートゥクトゥク | バイクタクシー(モタサイ) | 路線バス | ソンテウ | サムロー | シーロー | 水上交通 | その他の交通
BTS(スカイトレイン)
バンコクでは電車に乗れるようになれば、行動範囲は大きく広がります。
先ずはバンコクの空を走るモノレール。
BTSとかスカイトレインと呼ばれる高架鉄道です。
スクンビット線とシーロム線の2路線があり、バンコク中心部の至るところに駅が延びている、ショッピングやビジネスにも欠かせない交通です。
渋滞も関係なく、駅も車内もとても清潔、運賃も格安です。
殆どの駅にトイレはなく、飲食も一切禁止ですので、ご注意下さい。
BTSに乗ってみる
【運航時間】6:00~24:00
【運航間隔】約2分30秒~8分
【運賃】15B~52B
子供料金はありませんが、身長90cm以下の人は無料。
ただし子供でも、身長90cm超えると大人と同じ料金になります。
これが駅の入口。
路上から階段で上がったり、ショッピングセンターから直結されている通路もあります。
先ずは乗車券を購入します。乗車券には以下タイプがあります。
磁気式の乗車券
15B~52B
日本なら切符。その都度、券売機で購入します。
ラビットカード(ICカード)
初回購入時の例 200B(発行手数料50B、デポジット50B、チャージ金額100B)
日本でいうスイカやパスモ。駅構内の窓口で購入します。
チャージ式と、30日の回数券式が選べますが、短期旅行ならチャージ式でいいでしょう。
ワンデイパスカード
120B
駅構内の窓口で購入します。
使用開始日からその日の深夜24時まで乗り放題です。
乗車券購入方法
ラビットカード、ワンデイパスカード
ラビットカード初回購入時なら、200Bを渡して「ラビットカード、プリーズ!」と言えば伝わるでしょう。
チャージの時も100B(最低チャージ料金)以上を渡して「チャージ、プリーズ!」でOK。
磁気式の乗車券
乗車券は券売機で購入します。
殆どの券売機では紙幣は使えず、硬貨しか使えません。
紙幣しかない場合は、窓口で両替してもらいましょう。
- 路線図で行先の駅を確認、そこまでの運賃が表示されています。
- 先に運賃のボタンを押して下さい。
- 次に硬貨を入れて下さい。
- 磁気式の乗車カード
- お釣りが出てきます。
BTS乗車方法
自動改札口を通過します。
雰囲気は日本の改札口と大差ありません。
乗車カードは図の差込口に挿入して下さい。
カードには挿入する「←」があるので、その通りの方向に挿入して下さい。
逆や裏だと挿入できません。
日本の切符と同じで、挿入したら、また出てきますのでそれを持っていて下さい。降りる時に使います。
ラビットカードの場合は図の位置にタッチして下さい。モニターに運賃や残高が表示されます。
改札口を通過すると、荷物検査をされることがあります。
ここではバッグのチャックを開けて、上から見せるだけで大丈夫。
それほど細かく見られることはないでしょう。
行先側のホームへ、エスカレーターで上がります。
逆方向に乗らないように、路線図で方向を確認。
分からなければ職員に行きたい駅名を言えば、どっちのホームか教えてくれます。
これがBTSのホーム。運転間隔は短く、待ち疲れることもありません。
いつもとても清潔です。飲食、喫煙は一切禁止。
BTSが来ました。
タイ人の電車マナーはとても良いです。
押したり割り込んだりしないで、順番に乗って下さい。
BTSの車内です。
ここでもタイ人のマナーはとても良いです。
足を投げ出してる人もいませんし、スマホで大きな声で電話している人も見たことありません。
かなり冷房が効いているので、結構寒いです。薄い長袖があってもいいですね。
目的の駅で降りたら
あとは日本と同じです。
自動改札で磁気式乗車券を挿入(降りる時は出てきません)、もしくはラビットカードをタッチして通過して下さい。
通勤ラッシュ
日本では朝の通勤ラッシュが世界的に有名ですが、バンコクにも通勤ラッシュが起こっております。
6:00~9:00の間は特にひどいラッシュです。
ベーリン駅からサイアム方面のスクムビット線などは、オンヌット駅で既に満車になり、プラカノン・エカマイ・トンロー駅からの乗車はほとんどできません。
プロンポン駅では下車する人が多いので、その分の乗車は可能となり、アソーク駅がMRT(地下鉄)とのターミナル駅なので下車する乗客が多く、ここから先は混んでいる列車程度に緩和されます。
夕方(18:00頃)のサイアム線(ナショナルスタジアム~タラートプルー間)サラデーン駅は、階段まで乗客であふれてしまい、2~3本の電車をやり過ごさなければならないくらいのラッシュです。
通勤ラッシュとは言え、日本のように押し込むようなラッシュではなく、車内に入れば身動きが取れないほどではないのがバンコク通勤ラッシュの特徴です。
タイの人は満員になったらピタッと止まって次の電車を待ちます。
BTSのホームはあふれかえってしまう、夕方の帰宅ラッシュ風景です。
BTSとMRT(地下鉄)の路線図です。
駅にも車内にも掲示されていますが、スマホに入れておいても便利ですね。
以下の駅でBTSから、MRT(地下鉄)へ乗り換えることができます。
- BTSモーチット駅 → MRTチャトチャック駅
- BTSアソーク駅 → MRTスクンビット駅
- BTSサラデーン駅 → MRTシーロム駅
MRT(地下鉄)
BTSと同様に、バンコクの移動に欠かせないのが、MRT(地下鉄)です。
2004年に開通したブルーライン(地下鉄)はバンコクの都心部を、2016年に開通したパープルライン(高架鉄道)はバンコク北部からノンタブリ県を走ります。
ここでは多くの人が先ず利用することになるでしょう、ブルーラインを想定してご説明します。
BTS同様に、渋滞知らずで、駅も車内もとても清潔、運賃も格安。
殆どの駅にトイレはなく、飲食も一切禁止です。
MRTに乗ってみる
【運航時間】6:00~24:00
【運航間隔】約3分~7分
【運賃】16B~42B
【子供料金】14歳未満かつ身長90cm以下は無料。身長90cm~120㎝は半額
これがMRTの入口です。
日本の地下鉄の入口と同じようにあります。
入口では、セキュリティチェックを受けることもあります。
このゲート内を通過し、職員にバッグの中を見せればOKです。
チャックを開けて上から見せるだけです。それほど細かく見られることはないでしょう。
エスカレーターで駅の構内へ。
先ずは乗車券を購入します。主な乗車券は以下のタイプがあります。
コイン型の乗車券(トークン)
14B~42B
日本なら切符。その都度、券売機で購入します。チャージ式ICカード(ストアバリューカード)
初回購入時の例:120B(発行手数料30B、デポジット50B、チャージ金額100B)日本ならスイカやパスモ。駅構内の窓口で購入します。
乗り放題パス
1DAYパス(120Bで1日乗り放題)
3DAYパス(230Bで3日間乗り放題)
乗車券購入方法
コイン型の乗車券は自動券売機、もしくは窓口で購入することもできます。
自動券売機では2B硬貨、500B紙幣、1,000B紙幣は使えませんので、それしかない場合は窓口で購入して下さい。
- 自動券売機はタイ語で表示されてますが、Englishをタッチすれば英語表示に切り替えることができます。
- 英語で表示された目的の駅をタッチ。今いる駅が赤、目的の駅が緑色になり、運賃が表示されます。
- 運賃を投入
- 乗車券とお釣りを取って下さい。
これがコイン型乗車券、ICチップが入っています。
これを日本の切符のように使います。
MRT乗車方法
改札口は日本と同じ、自動改札です。
前の人が通過し、扉が閉まったら、乗車券をタッチします。
通過したらTo trainsの方向へ進んで下さい。
コイン型乗車券も、ICカードも図の位置にタッチして下さい。
タッチすると扉が開きますので、速やかに通過して下さい。
乗車券は降車する時に必要ですから、無くさないようにして下さい。
エスカレーターで下がって、行先側のホームへ。
逆方向に乗らないように、路線図で方向を確認。
分からなければ職員に行きたい駅名を言えば、どっちのホームか教えてくれます。
ホームドアが完備されていてとても安全です。
運転間隔は短く、次々電車が入ってきます。
いつもとても清潔で、飲食、喫煙は一切禁止。
タイ人は日本人より電車マナーが良いです。焦らず順番に乗って下さい。
通勤ラッシュ時でも、日本のように強引に乗ってくる人はいません。
洋服がちょっと触れ合うくらいになったら、次の電車を待ちましょう。
タイは外は暑いですが、交通機関の冷房はかなり効いています。
寒がりな人は、長袖シャツを持ち歩いた方がいいでしょう。
目的の駅で降りたら
自動改札を通過します。
コイン型乗車券は画像のように穴に入れて下さい。
ICカードは乗った時と同様にタッチをして通過して下さい。
改札を通過したら、目的の出口へ進んで下さい。
出口は一ヵ所ではありません。事前に地図で確認しておくか、駅構内の地図を見て進んで下さい。
これがMRTとBTS(スカイトレイン)の路線図です。
駅にも車内にもありますが、スマホに入れておいても便利ですね。
以下の駅で、MRTからBTS(スカイトレイン)へ乗り換えることができます。
- MRTチャトチャック駅 → BTSモーチット駅
- MRTスクンビット駅 → BTSアソーク駅
- MRTシーロム駅 → BTSサラデーン駅
タクシー
バンコクのタクシーは運賃の安さと便利さ、何しろ至る所で走っているので無くてはならない存在となっております。
割り増し(ボッタクリ)には気を付けて、乗ったら直ぐにメーターが正しく動いてるかをチェックしましょう。
もちろん全てドライバーが割り増しをする訳ではありませんし、中にはとても親切なドライバーもおります。
それと降車の際に、ドライバーに運賃を渡したら「お釣りがない」ってことで全部渡すはめになることもあります。
硬貨と細かい紙幣は用意しておいた方がいいでしょう。
タクシーの種類と乗り方
メータータクシー
【運賃】初乗り35B(空港から乗車する場合は50Bの空港料金が加算)
【乗り方】外部天井にTAXI METERの行灯がある事を確認してください。
タイでは日本のように手を挙げるのではなく、横に手を出すようにして停めます。
自動ドアではありませんから、自分で扉を開けて行先を告げて下さい。
タイでは乗車拒否は珍しいことではありません。
逆方向だったり、運転手の都合では平気で「No」と返答されます。
運転手が首を縦に振ればOK(言葉で「OK」とか「ダ~ィ」と言う場合もあります)、そこで乗車して下さい。
メーターを正しく使っているか(メーターボタンを押し、最初の表示が「35」と表示)を確認してください。
メータータクシーの種類
【個人タクシー】黄色と緑のツートン
【会社タクシー】一色に車体を塗っている(ピンク・赤・黄・緑など)
交渉制タクシー
【運賃】交渉で決まります。
【乗り方】メータータクシーと同じ
※言葉の問題とか、土地勘が無い場合は利用しない方がよいでしょう。
3輪タクシートゥクトゥク
バンコクを代表する三輪タクシー。その容姿からも根強いファンは多いです。
バンコクを訪れたら、挑戦したい乗り物ではないでしょうか。
タイの風を身体に受けて、楽しく爽快な乗り物です。
外国人だと多少の割り増しを言われる場合がありますが、ご愛敬と思っていただければ腹も立たないでしょう。
もちろん愛嬌で済まない割り増しにならないよう、運賃の交渉は乗る前にしましょう。
乗る時は、とにかくスリに注意して下さい。
後ろからバイクが近づいてきて、追い越し際にバッグやスマホを奪われる被害が多発しています。
バッグは斜め掛け、リュックは前、手で抱えて身体から離さないようしっかり持っていて下さい。
スマホをいじっていたり、軽く手に持っているだけでは危険です。
バッグやポケットに閉まっておきましょう。
乗り方と運賃交渉
トゥクトゥクはホテル周辺や観光地で客待ちをしています。
目的地を告げ、運賃を確認します。
運賃の相場が分からない場合は、運転手が提示してきた運賃の半額くらいから交渉。
提示額の7割くらいで乗れればよいかと思います。
窓もドアもない、手すりだけですから、スピードが出ると結構スリルがあります。
手すりにはしっかりつかまっていて下さい。
目的地に着いたら運賃を払います。
運転手に「お釣りがない」と言われ、全額渡すことにならないよう、細かい硬貨と紙幣を用意しておきましょう。
運賃交渉の目安
徒歩10分から30分の距離なら30Bから70B
それ以上は80Bから300B
バイクタクシー(モタサイ)
モタサイと呼ばれるバイクタクシー。
バイクの後部座席に乗るタクシーです。
外国人や観光客より、地元のタイ人が乗っている姿を多く見かける、通勤、通学に欠かすことができない主要な交通機関です。
渋滞知らずで車の間をスイスイ通り抜けますので、時間がないとき、目的地に遅れることができない時には便利です。
乗り方と運賃交渉
駅前やソイ(路地)の入口で客待ちをしています。
乗り場には運賃表(タイ語のみ)も掲示されていることもあり、意外に明朗会計です。
オレンジ色のベストが目印、行先を告げて運賃を確認して下さい。
運賃
言い値が一般的だと思いますが、一応決まりがあるので記載します。
目的地までの距離が2km以内の場合、運賃が25Bを超えてはならない。
その後は1kmにつき5B以上加算してはならない。
目的地まで5km以上の場合、運転手と乗客の話し合いで料金を決めます。
またドライバーと仲良くなると、買い物を頼んだり、荷物のみの配達、引っ越しなどの手伝いもしてくれる町の便利屋さんとしての役割もあります。
移住や長期滞在なら、信頼できる運転手を見つけておくのもよいかもしれませんね。
※オートバイの2人乗りなので事故も多く、危険な乗り物です。乗車は自己責任でお願いいたします。
路線バス
まさしく庶民の足として、バンコクを縦横無尽にバス網が張り巡らされております。
路線バスは系統ごとに数字で振り分けられており、フロントと側面に表記されています。(数字以外にアルファベットで表記されているバスもあります)
一般的に時刻表はありませんので、自分の乗る番号のバスを待つしかありません。
路線・車両タイプ・乗車方法などで、料金が違ってきますので、乗車前に詳細を調べておく事をおすすめします。
車両タイプ
エアコンバス
料金の目安
目的地(距離)で料金が変わります。 子供運賃の設定はありません。
青色バスで緑色の帯状が入っているバス 11~19B
白色バスで緑色の帯状が入っているバス 11~19B
白色バスで緑色の帯状が入っている連結バス 11~19B
オレンジ色のバス(通称ユーロバス) 12~24B
ノンエアコンバス(エアコンの無いバス)
料金の目安
一律料金です。 子供運賃の設定はありません。
クリーム色のバスで赤い帯が入っているバス 一律7B
白色バスで青い帯が入っているバス 一律8B
白色バスで青と黄色の帯が入っているバス 一律8B
※運賃は変更になることがありますのでご注意ください。
ソンテウ
トラックの荷台を座席に改良した乗り合いバス。
バンコクでもSoi(路地)が長く、歩きが困難だったり、バイクタクシーなどがいない場所では、今でも現役で活躍しております。
バンコクでソンテウに乗れる場所
MRTホイクワン駅(Soi Phoen-Sin-PrachaRatBamphen Rd.-PrachaRatBamphen13 Rd.-Pracha Uthit Rd.方面)
BTSオンヌット駅(オンヌット通り)など シーロム通りなどにもあります。
【運賃】 一律料金
地方などバンコク以外の土地では、一般的な乗り物として活躍しております。
サムロー
人力3輪車をサムローと呼んでいます。
サム=3 ロー=タイヤですので、3つのタイヤを持った乗り物と言うことになります。
バンコク近郊ではノンタブリーでは現役で走っておりますし、離島(サムイ島など)では現在も貴重な足として健在です。
※トゥクトゥクをサムローと呼ぶ場合もあります。
【料金】 交渉制
シーロー
バンコクでは駐在員の奥様、駐妻に絶大な人気がある、軽四輪の荷台に座席を付けたタクシーです。
シーローですから、シー=4 ロー=タイヤの意です。
決して乗りごごちの良いものではありませんが、スクンビット地区(プロンポン~トンロー周辺の範囲)では、日系スーパーからコンドミニアムまでの足として、重宝されています。
【運賃】 交渉制
大まかな運賃は1km30B~
【シーロー乗り場】 フジスパー1号店前、スクムビットSoi39の入口周辺、スクムビットSoi49の入口周辺などですが、街中を走っている空車のシーローは、タクシーをつかまえる時と同じ要領ですから、挑戦してみてはいかがでしょうか。
※同じ範囲の間を走っているので、距離がある場合はタクシーをご利用ください。
水上交通
バンコクは、ほとんどが海抜0mに近く、昔から水路が発達した土地で、水上交通から発達した歴史があります。
その名残は今でも色濃く残っており、渋滞知らずの交通手段として人気があります。
主な水上交通
チャオプラヤー・エクスプレスボート
「母なる川」メナム・チャオプラヤーを、ノンタブリー~ワット・ラチャシンコーンの間で運行する乗り合いボートになります。
【運行時間】
チャオプラヤー・エクスプレス 6:00~19:00(便や曜日で違います)
チャオプラヤーツーリストボート 9:30~15:00(サトーン乗船場から30分間隔運行)
センセーブ運河ボート
バンコク中心部を流れる水路、センセーブ運河のボート
地元のタイ人が通勤、通学、買い物などに利用しています。
観光客向けではありませんが、バンコクのローカルを体験してみたい方は、利用してみては。
その他の交通
タイ国鉄
本線は4本、人気のあるバンコク~チェンマイの北線をはじめとして、バンコク~ノンカーイ・ウボンラチャタニーの東北線、バンコク~アランヤプラテートの東線、バンコク~スンガイ・コーロクの南線があります。
本線と支線でほぼ全土を網羅しており、沿線の風景や、駅の物売りなど旅の情緒を満喫する事ができます。
またバンコク(パヤタイ)~スワンナプーム空港を走る、エアポートレイルリンクは国鉄傘下が運営しています。
100年の歴史を刻むバンコク中央駅
バンコク中央駅は「フワランポーン駅(สถานีรถไฟกรุงเทพ, Hua Lamphong Station)」が正式な名称です。
歴史は古く1987年にタイ国鉄が開通、1910年から6年の歳月を費やして現在の駅が完成しました。2004年にはMRTのターミナル駅が開業しております。
2016年に100周年を迎えた歴史のある駅舎で、ドーム型の駅舎はヨーロッパの趣を感じさせられ、そのノスタルジックなたたずまいは日本の鉄道ファンの心に響く事でしょう。
国鉄の路線としてはバンコク近郊線、国内線や国際列車など、多くの列車の起点となる中央駅となっております。
タイ国内を鉄道で移動する場合は、ほとんどがこのフアランポーン駅から出発することになります。
筆者もチェンマイの出張などに行く時は、よくここから寝台列車を利用したものです。
しかし再開発により消滅をしてしまう運命なのです。
誠に寂しい事ですが、この100年以上の歴史のあるホアランポーン駅にも時代の波が押し寄せています。バンコク中央駅の機能がMRT(地下鉄)の終着駅である「バンスー駅」に移されるため、駅としての機能を終えることになります。
話によると移転後は博物館として駅舎は保存される予定ですが、駅周辺には再開発により商業施設やコンドミニアムが建設される予定です。
新バンコク中央駅予定地の「バンスー」も再開発プロジェクトにより、大規模商業施設が建設される予定です。
趣のあるホアランポーン駅も駅としての運命もあとわずかです。駅舎跡は鉄道博物館になるとのことです。
バンコクにある国鉄主要駅
- バンコク中央駅(フアランポーン駅) 2021年頃にバンスーに移転予定
- トンブリー駅 南線方面の起点駅となっている
- ウォンウェンヤイ駅 人気のメークローン駅やマハーチャイ駅に行く列車が発着
列車の種類
- Special Express(特急)
- Express(急行)
- Rapid(快速)
- Commuter(近郊列車)
通常、近郊列車は三等車のみの列車が主体ですが、一部の列車には二等車も連結する場合があります。
近郊列車以外の列車に乗車する際には、特急料金、急行料金、快速料金が加算されます。
特急列車の中にはディーゼル特急があり、冷房二等座席車のみのモノクラス編成で運行されています。
車両種別
- 一等車一人用あるいは二人用の個室寝台
各路線・系統とも最上位の寝台特急、寝台急行にのみ連結されます。 - 二等寝台車開放型の二段寝台
昼間は寝台を収納し、座席として利用が可能である。南本線などの昼間の運転区間の長い列車では昼間は二等座席車として運用されることがあります。 - 二等座席
主に2人掛けのリクライニングシートになります。 - 三等座席
4人掛け、または6人掛けのクロスシートになります。
国内線飛行機
以前はタイ航空しか運航していませんでしたが、LCC(格安航空会社)の台頭で、運航される航空会社も増えてきました。
タイは日本の約1.4倍の国土を有しておりますので、地方都市への移動などは、飛行機も選択肢になるでしょう。
国内線の空港は、バンコクに2ヵ所あり、スワンナプーム国際空港とドンムアン国際空港になります。
搭乗される便によって空港が変わる場合がありますので、事前にご確認をしてください。
国内線を運行している航空会社
Thai Smile Airways(WE)のサイトはこちら →
長距離バス
タイ国内の主要都市を結ぶ長距離バスが、多数運行しています。
時間はかかりますが、料金も安く道路事情も比較的良く、バスの種類も多いので、バスの旅もなかなか楽しいものだと思います。
時間に余裕あるなら、ぜひ一度のんびりとバスの旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
長距離バスの種類は、豪華で快適なVIPバス、トイレ、テレビ、軽食のサービスなどが付いた1等エアコンバス、普通バスをグレードアップした感じの2等エアコンバスなどがございます。
国土の広いタイですが、全国に張り巡らされた長距離バス網で、ほとんどの都市に行く事ができます。
飛行機などは、一般的な庶民にとってまだまだ高額です。
列車や長距離バスが身近な帰郷の手段となっております。
バンコクには3ヵ所の長距離バスターミナルがあり、行く方面によって違います。
バスターミナル
東バスターミナル(エカマイ)
BTSエカマイ駅至近
主要路線は、タイ東部への路線が充実。Pattaya(パタヤ)へは約2時間半程度で行くことが可能です。
主な行先 パタヤ・ラヨーン・チャンタブリー・チョンブリー・トラート・サタヒップなど
北バスターミナル(モチットマイ)
BTSモチット駅・MRTチャトゥチャック公園駅からバス、タクシー、バイクタクシーなどで約10分の距離にある北バスターミナル。
北部、東北方面への主要都市へのバスが多数運行している。
主な行先 チェンマイ・チェンライ・メーサイ・ノンカイ・スコータイ・メーホーソン・ウドンタニー・ウボンラチャタニー・コンケーンなど。
南バスターミナル(サイターイマイ)
タリンチャン地区にあるバスターミナルで、バンコク中心部からはタクシーで向かうか、市内バスで向かうのが一般的になります。
プーケットやサムイなどの南部、西武方面への便が出ている。
王宮前広場北からバスやタクシーで約15~30分の距離。
主な行先 カンチャナブリー・ナコンパトム・プーケット・グラビー・サムイ島・スラータニー・トランなど。
ロットゥー
車種はTOYOTAコミューター(ワイドボディのハイエース)で、座席は15人(運転手含む)程度の乗り合いバスです。
タイ庶民の長距離移動に利用されています。
スワンナプーム国際空港~BTSオンヌットまでの路線の案内はこちら →
エアポートレイルリンク
2010年8月に開通したバンコク(パヤタイ)~スワンナプーム国際空港を結ぶ都市高速鉄道です。
パヤタイ駅~スワンナプーム空港を約30分で結んでおります。
スワンナプーム国際空港~バンコク(パヤタイ)への案内はこちら →
レンタカー
バンコクの運転は、タイ人ドライバーの運転が乱暴で怖いとか、交通ルールや、標識が読めないので難しいなど、否定的な情報が先行しておりますが、交通ルールを守って、安全運転をしていればそれほど日本と変わらないと思います。
運転に必要なものは
- 国際運転免許証
- パスポート
- クレジットカード
タイのレンタカー会社
- Hertz
- AVIS
- THAI RENT A CAR
- SIXT Rent a car
地方の市内交通
地方によって異なりますが、ソンテウ・バイクタクシーが主流になります。
タクシーなどは、一部観光地しか運航しておりません。
事前の情報収集はしっかりと行ってください。
地方の観光・交通情報はタイ国政府観光庁の公式サイトをご参考にしてください。→
※サイトに掲載してある情報は、変更になっている場合もございますので、ご了承をお願い申し上げます。